東海エリアから全国へ。今春で8回目を迎えた“Re:”は、グラフペーパー名古屋がリクエストし、その返信としてグラフペーパーをディレクションする南貴之がアイデアを具現化してゆく別注企画。
同店の3周年として発売される今回は、超上質なデッドストック生地を使った3型にグラフペーパー黎明期のアイテムの復刻版を加えた全4種類。
その開発の舞台裏を、グラフペーパー名古屋で店長&バイヤーを務める小久保健と南が振り返る。
前回の対談同様に、明け透けすぎる両者の関係値そのままのリアルなトークセッションをお届け!
Interview & Text Rui Konno
―Re:に新しい動きがあるとのことで、昨年に引き続いておふたりにまたその辺のお話をしていただけたらなと思ってます。
小久保建(以下小久保):あのときは本当にびっくりしましたよ。この話、そのまま世に出るんだって。
―ほとんど修正しなかった気がします。
小久保:「ここ使うの!?」ってところは使われるし、逆に「ここは使うだろ」ってところは削られてましたね。
南貴之(以下南):(笑)。
小久保:Re:自体は年に2回やってるんですけど、前回はタイミング的にこうやって記事にする時間が取れなくて。そしたら逆に一部のお客さんからブーイングが来ちゃって。「あれ、またやんないの?」って。
―Re:は年2の定例企画なんですね。
南:いや、それお前が勝手に決めてるだけだろ。
小久保:そうです。僕が南さんに「やりたいです」と言うか、言わないかなんで。
南:言われても「やだ」っつってハネ(断っ)たりしてるしね、俺。
小久保:はい。そうやって本当に実現しないタイミングもあるんですけど、今のところ順調ですね。(グラフペーパー)名古屋ができてからは。
―あ、それ以前から続いてるんでしたっけ? このシリーズは。
南:何回やった? ジャック(イン ザ ボックス)のときを入れたら結構だよね。
※ジャック イン ザ ボックス…フランチャイズ店のグラフペーパー名古屋の母体となる会社が運営するセレクトショップで、小久保さんは同店の元スタッフ。
小久保:8回はやってますね。単純に自分が欲しいなと思えるものを考えついたら南さんに相談するようにしてます。それを展示会のときとか、その後日に「こういうの、欲しいっす」って。僕からしたら一番連絡しやすい重鎮なんで、何も気を使わないって言ったら失礼ですけど、そんな感じです。
南:もうそれでいいよ。使われてますよ、俺は。
―対談の始まりとは思えないくらいダウナーですね。
小久保:あ、しまった。入り方を間違えましたね。ここから対談に使ったほうがいいですよ。隠し球があるんで。
南:?
―なんですか? そのオレンジ色の箱。
小久保:ジャーン。南さん! 50歳、おめでとうございます!
南:え。
―あれ? 南さん、今日がお誕生日だったんですか?
南:うん。
小久保:僕との対談が今日なのって…もしかして狙いました?
南:狙うわけないでしょ。これ何? エルメス?
小久保:と思うじゃないですか?
南:(箱を開ける)…あ! コメダ(珈琲)だ!?
小久保:はい。コメダ珈琲です。見つけたんですよ。南さんアイスコーヒーばっか飲むじゃないですか? コメダでアイスコーヒーを頼むと絶対このステンレスジョッキに入ってくるんですよ。すごい冷たいやつ。
南:確かに。めっちゃいいじゃん。ありがとう。
小久保:ほら! 掴み、バッチリでしょ? 名古屋にゆかりの深い南さんだし、これでしょ! って。なんだかんだ地元ですし。
南:そこで生まれたってだけだけどね。
小久保:ちなみにこのプレゼントは僕と彼女からですっていうのは必ず言えと彼女に言われてます。
―あ、南さんを「オヤビン」と呼ばれるという方ですね。
小久保:そうです!
南:じゃあこれでコーヒー飲むわ。…要るのか? このくだり。
小久保:はい。今日はそれ以外には特に何も考えてきてないです。
―これまで服の話がひとつも出てないことにやや驚愕してます。
小久保:南さんが50歳という節目のタイミングで、改めて僕も初心に戻って後輩を演ずるっていう。これもひとつの“Re:”ですね。
南:そういうのいいから本題入ったら?
小久保:はい。
―今回は4型ですね。うち3型でデッドストックの生地を使っているとうかがってます。
小久保:そうですね。うちの会社はグラフペーパー名古屋のFC以外にもセレクトショップを30年やってるんですけど、そこでもう何十年とお付き合いのある会社で海外ブランドの買い付けのお手伝いをするインポーターさん的な会社があるんです。少し前にそこの人たちと話をしているときに「うち、デッドストックの生地をちょっと持ってるんですよ」みたいなことを話をされていて。
南:洋服だけじゃなくて生地のインポートもしてる人たちだよね?
小久保:そうですね。例えばシドグラスとか、ああいうもののインポートもその人たちがされていて。それで生地スワッチを送ってもらったら良さそうだったから、これを使えないかなと思ったんです。けど、南さんに話したら「これ、何がRe:なの?」って。
―来ましたね。コンセプト警察の取り締まりが。
南:(笑)。
小久保:「もう生産もすでにされていて使い道をなくした生地を、もう一度世の中に対して提案するためにアイデアを再構築するっていう、非常に大きな規模のRe:になったかなと私は思ってるんです」って。
南:…。
小久保:うん、ぶっちゃけ後付けです。デッドストックっていう響き、特に男の人はみんな好きだと思うんですよ。だけど意外とグラフペーパーではそういうのやってないじゃないですか? やっぱりRe:ではインラインにないけど、ちょっと面白いねっていうものをやりたかったんです。
南:「デッドの生地でやりたいです」って言われても、俺からしたらその生地がどんなものかがやっぱり重要だからさ。いいのがなかったら「ダメだこんなもん」って落としてたよ。今回はたまたまいいのがあったからやってみようかなと思えたけど。
―そのデッドストックの生地には結構バリエーションがあったんですね。
小久保:ですね。実際僕が直接選んだのはこのセットアップに使ってる生地でそれ以外にもいくつかピックアップはしたんですけど、いつもの通り全部、南さんに弾かれました。
南:うん。
―「うん」って(笑)。
小久保:これはあんまり詳しくは書けないんですけど、某メゾンブランドが使っていた生地のデッドストックなんです。自分がミーハーということもありますけど、単に生地としてすごくいいなって。涼しそうですし。
南:これ、混率なに?
グラフペーパーPR・飯田修史(以下飯田):ウールが98%でポリウレタンが2%です。
―ポリウレタン? でも、このカサッとした質感はリネンみたいですよね。
南:たぶんこれ、中糸じゃないかな? 芯だけポリウレタンっていう。じゃないと2%っていう割合にならない気がする。今シーズンでイメージしてる昔のアルマーニとかのオジサンくささみたいな部分で、こういう杢っぽいウールの感じがすごいかわいいなと思って。
小久保:なるほど。生地自体も面白いんですけど、グラフペーパーがよくやるミリタリーものをあえてウールでつくるみたいな、アレが好きなんですよ、僕。
南:あべこべにつくっちゃうからね。
小久保:そうです。昔からウールのカーゴパンツはちょくちょくリリースされてたと思うんですけど、最近はあんまりつくってなかったから漠然とまた欲しいなぁって。だからこの生地でカーゴパンツをやっても良いんじゃないか、みたいな思いは実は最初からありました。
南:軍パンはいつも通りM-65をベースにしてるんだけど、いわゆるカーゴパンツってポケットの位置が低くて使えないんだよ。だからそれを上に配置し直したり、裾は紐じゃなくしたりっていうふうに現代的にアップデートしたの。セットアップのシャツは横にポケットがある定番の形で、シャツジャケットみたいに羽織っぽく着てもらっても良いし、汎用性が高くてシーズンもあんまり選ばない。製品としてうまくいったかなと思ってる。
小久保:僕はそこに発言権はないので南さんにお任せです。そのほうが絶対格好良くなるんで。あともう一個、実はこのパンツはクロップドなんですよ。
南:そういえばお前「クロップドがいい」とかなんとか言ってたね。
小久保:そうなんですよ。僕、クロップドパンツがすごい好きなんです。アメトラの流れとかもあるんですけど、日本人の中途半端な体型にもすごく合うなと思っていて。今日穿いてるグラフペーパーのデニムも自分で裾を切ってるし、自分の持ってるパンツは全部切るぐらいの勢いで短いのが好きです。
南:このサンプルだとフルレンになっちゃう人もいるよね。
小久保:だから製品ではもうちょっと短くなります。南さんも昔のギャルソンは好きだと思いますけど、僕もギャルソンがずっとやってる着丈が長いジャケットとクロップドパンツのセットアップがやっぱり好きなんですよ。だから、この丈がトレンドってわけでもないですけど、こそっとRe:に放り込みました。
―Re:はやっぱりそういう個人的感覚が毎回活きてますよね。
小久保:はい。それに、僕はバイヤーとしてパリの展示会にも行ってるんですけど、ドリスとかルメールとかみたいなブランドが寸足らずなパンツをつくってるのを見て、「これ、美味しいんじゃね?」と思ったのもあります。
南:ふーん。裾絞って靴下に突っ込んだりしてもよさそうだよね。
小久保:ですよね。まぁ、そういうブランドがやっていたからっていうよりも元々好きなものがまた回ってきた感じが面白くて。それってファッションの醍醐味だと思うんですよね
―それもRe:ですね。リターン。
小久保:あ!本当だ。それ僕が言ったことにしてもらっていいですか。
南:…。
―小久保さんが提案して南さんがピンと来なかった生地にはどんなものがあったんですか?
南:いや俺の手元に来た時点ではまだタケルの選りはなくて、デッドの生地の見本をバサッともらってその中から選んだだけだよ。
小久保:いや、一応僕はそこに印、つけといたんですけどね。しっかり無視されてるだけです。
―認識のズレがすごい。
南:そうなの?
小久保:はい。ただ逆にこのシアサッカーは僕はノーマークだったんですけど、南さんはしっかり選んでましたね。それでほかのやつは弾かれて、このふたつの生地が選ばれてました。正直言うとシアサッカーは最初は結構地味だなと思ってたんですよ。だけどこのシャツのサンプルが上がってきて、どうもすいませんでしたって感じでした。何なら一番好きだってぐらいカッコ良かった。
南:発売が4月25日っていうことだったから涼しげで使いやすいものがいいなとは思ってて。その中でシアサッカーってどちらかというとアイビーだったりそういう目線で使われることが多いから、あべこにしやすいんだよね。これでボタンダウンのシャツとかだとザ・トラッドって感じになっちゃうけど、そういう文脈じゃない使い方がしたいなって。
―実際に触ってみて、やっぱり涼しそうだなと思いました。
南:シアサッカーは表面がボコボコしてて肌への接地面が少なくなるから涼しいんだよね。あとは消臭効果が高かったり綿よりも糸が呼吸をするウールの良さもここ数年の夏場はすごい実感する機会が多くてさ。俺も出張が多いし、そういうときにコットンだと何日も着てたらにおいとかが気になりそうだけど、ウールの場合だと全然そういう心配がないし、特に今回の生地はシワにもなりにくいからいいんじゃないかなって。
小久保:確かに。便利っすよね。
南:こっちの生地って混率は?
飯田:コットン50%、ポリエステル25%、ウール23%にポリウレタン2%です。
小久保:え、そんな色々入ってました? 綿100だと思ってました。
南:綿100のツラじゃないでしょ、これは。でも海外ブランドの生地にありそうだよね。ウールでこのシャリ感を増すっていう。番手が細いからたぶんこうなるんだよ。縮率も違うから、洗ったりしたら面白い生地かもね。
小久保:これはもう超老舗のイタリアのメーカーの生地だったんですけど、たぶんそもそもはジャケットに使ったりしてたんじゃないかな。しかし、このシャツはやられた感がすごかったです。お客さんには事前に写真のイメージをお見せしたりしてるんですけど、悔しいかなやっぱり一番人気でした。この人たちはやっぱり南貴之に着いて行ってるんだなと思ってちょっとだけイラッとしました。
南:なんだお前(笑)。
小久保:嘘です(笑)。南さんは覚えてないかもしれないけど、「全部グレーのカプセルコレクションにしたら面白いね」みたいな話もちょっとしてたんですよね。結局、今回は狙ったわけじゃなく生地の個性でそうなったんですけど、やっぱり南さんにはこういう展開のバランス感覚が染み付いてるんだなって。モデルカットのビジュアルもすごい良かったです
南:逆にそれ俺まだ見てないよ。飯田が見せてくれないから。
飯田:すいません。
小久保:(笑)。飯田さんの名誉のために言っとくと、僕が「あれ、大丈夫そうですか?」とかってしつこく聞くから「こんな感じになってます」って先に見せてくれたんだと思います。
―今回のRe:の対談に際して、飯田くんから「“Re:”のつくフレーズを活かせないかなと思ってるんです」と言われて、「社内から“リスペクト”っていうアイデアが出てるんですけど、変ですよね?」って言うからリスペクトの語源を見てみたんです。そしたらRe(ふたたび)Spectare(見る)っていうのが由来みたいで、意外にいいんじゃないかと。
小久保:なるほど。
―だけど、それを企画の当事者は誰も言ってないという。
南:このシリーズ、いちいち言葉つけなきゃいけないの?(笑)
小久保:そりゃまぁ、一応こんなネームもついてるぐらいですし。
南:まぁ、このTシャツが一番Re:だね。
小久保:そうっすね。
―どういうことですか?
南:そもそも昔、初期のころにグラフペーパーで杢グレーのTシャツをつくってたのよ。だけど、なぜかほかの色に比べて杢グレーだけあんまり需要がなくて。
小久保:それはほかのブランドでもだいたいそうですよ。定番の白や黒に比べると。
南:だけど俺はやっぱり杢グレーが好きなのよ。自分では着ないんだけど。
小久保:はい。…え?
南:アイテムとして好きなの。だけど反応がいまいちだったからずいぶん前に一度廃盤にして、ソリッドグレーに切り替えたんですよ。だけどこいつが「また杢グレーやりたいです」って言うから久々にやったのがこれ。別にうちで売るわけじゃないし、いいかみたいな。
小久保:ちゃんと売れますよ!(笑)
―ツンデレですよ、たぶん。
小久保:もちろんわかってますよ。もう十何年の付き合いですから。つくってるときも「お!いいじゃん!」とか言ってましたしね。
南:(笑)。だけどこれってわざわざ機械に新しく糸を掛け直さなきゃいけないからすごい手間なんだよ。元々うちの定番色の糸が掛かってて、それを365日回してるんだけど、この杢グレーだけのためにそれを止めてまでやってるわけ。
小久保:なんかすいません。
―謝った(笑)。
南:Re:はもともとあったものを再構築する、みたいなところもある企画だけど、これは本当に単純にもう1回つくって出しただけ。今までずっと形も変えてないしね。
小久保:僕、ファッションに目覚めたときからダブルアールエルとかのアメカジもスケーターブランドも着てて、そういうところの杢グレーのTシャツが格好よくてずっと好きだったんですよ。で、それから着てない時期もあったんですけど、そういうヘリテージみたいな感覚がだんだん戻ってきて、また着たいなっていう気持ちがここ最近はずっとあったんです。お客さんとも「また杢グレーとか着たいよね」、「デニムとかと合わせたいよね」みたいな会話があったんで、それなら南さんに聞いてみようって。
―民意を代表して企画を打診されたと。
小久保:そうです。交渉人です。
南:…。
―でも、一般的に僕グレーのTシャツってポリエステルが入ってくることが多い気がするんですけどこれはコットン100%なんですね?
南:ポリが入ってるのは、だいたいが値段を安くするためだね。だけど、この杢グレーのTシャツもいわゆるサンマルの十番(30/10)ってやつで、決して特別な糸とかではないんだよ。それが一番定番の杢で、グラフペーパーではそれがやりたかったから。それをわざわざ吊り編み機で編んで度詰めしてるからこういう表情になるだけで、糸自体は至って普通の糸。
―なるほど。
南:僕らの場合はそういう定番の要素をあべこべにするとか、普通のものも視点だけちょっと変えることで世の中にまだないものになるっていうやり方だったりするから、これが高級で特別な糸だと意味がないんだよね。
小久保:なるほど。
南:本当にいろんな編み機を試してて、同じ糸で同じ職人さんにやってもらったんだけど、どれもこれにはならなかったね。より効率よく編めるアズマ織り機が余ってたから、これで編めるならそのほうがいいじゃんと思って回してもらったけど、全然いいのができなかったり。逆にシンカー(編み機)だと今度は度目が詰まりすぎちゃって無理だったね。やっぱり特別な編み機と、編む側の人たちの力量もあってこの表情ができてるから、ほかのやり方じゃダメなんだな、この生地ってやっぱすごいなって。
小久保:へぇ〜。
南:首もリブだけ別の会社で編んでもらってるからね。もちろん糸まで掛け替えてもらって。
―いかにそれを再稼働してもらえることがありがたいかって話ですね。
小久保:はい。もちろん僕はそれを理解した上でもう一度お願いしています。
南:…。
―過去に存在したものに再度フォーカスするっていう意味では、一番Re:らしいと。
小久保:ほぼ昔のまんまですけど、やっぱりRe:のピス(ネーム)が付くし、襟裏のプリントもちょっと変えてくれてるって聞きました。
南:Re:バージョンになるね。
小久保:そうそう。Re:のコンセプトが入るって言ってましたよね。
南:ピスもこういうのってやるならいっぱいつくんなきゃいけないからさ、面倒くさいのよ。
小久保:「これ、やっぱいいね。俺も着てぇな〜。このピスちぎるけど」って昔言ってましたよね(苦笑)。「ちぎんないでよ…」っていう。
―…。でも、さすがにこれぐらい繰り返したら南さんとしても「そろそろ、また来るかな?」みたいなイベントになってきたんじゃないんですか?
南:いや? 俺、いつも忘れてるから。タケルから言われないと何もしないし。
小久保:それで僕、わかったんですよ。南さんだけだと忘れちゃうから、グラフペーパーの生産のトップの人をこっちに抱き込んで話しちゃえば一番早いぞって。その人は絶対忘れないでやってくれるんで。
南:そういうふうにみんながうまくやってくれると助かるね(笑)。
―あ、アレですね。“リ”マインド(Remind)。
南:おぉ!
小久保:…? なんですか?
―忘れないように思い出してね、っていう。
小久保:あ! なるほど。そうそう、それですね。それも僕のセリフにしといてください(笑)。
南:わざわざRe:に絡めてパスくれてんのに。バカだなぁ(笑)。
■発売日
4月25日(土) 12:00~
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